シロアリ・カビ・菌を防ぐ
エコボロン

エコボロンは木材・家屋の劣化を防ぎます​

エコボロンの主原料は「ホウ酸塩鉱物」です。ホウ酸塩は安定した無機物なので分解されず、また揮発・蒸発することもないため、非接地・非暴露の条件下では長期に効果が持続します​

木材の劣化原因例

特 徴

ホウ酸のシロアリへの作用

腎臓を持つ動物には効果が無い​が、腎臓を持たない昆虫類がホウ酸を体内に摂取すると、代謝障害を起こし、死に至る

エコボロン浸透の様子​

木材に浸透したホウ酸の調べ方の一つに、クルクミン呈色反応試験があります。ホウ酸が0.25%(2500ppm)以上存在する場合に赤色に発色します。シロアリに対しては0.1%(1000ppm)から効果が出るといわれています
 
スギの辺材にエコボロンを処理し、24時間後に輪切りにして、クルクミン呈色反応試験を実施しました。2mm程度のホウ酸の浸透が確認できました。
乾燥した環境では、一度木材に浸透したホウ酸は、木材の内部に残り続けます。​一方で、湿気が多い環境では、木材内の水分移動と共に、ホウ酸もまた木材内により深く浸透することが知られています

エコボロン 検証

JIS規格・旧木材保存協会規格 室内防蟻試験​

エコボロンは、室内防蟻試験(JIS規格試験、旧木材保存協会規格試験)を京都大学、東京農業大学、財団法人建築研究協会などの試験機関で実施し、その性能基準を満たしています。
 
​ この試験は、試験材以外には全く食べ物のないケース内にイエシロアリの働きアリ150頭、兵隊アリ15頭を投入して、強制的に一定期間、摂食させる試験です。質量減少率が3%以下に抑えられた場合、性能有りと判断されます。​

未処理の木材はかなり食べられていて、原形を保っていません。​一方、エコボロン処理材は原形を綺麗に保っています。​
エコボロンも、少数ながらシロアリの生存が確認できます。​これは、農薬系薬剤のようにシロアリを積極的に殺さないことを示しており、積極的にシロアリを殺すということは、シックハウスやアレルギーといった形で居住者にも影響が出てくる心配があります。
シロアリが侵攻してきた場合にのみ木材を守ってくれる、それがエコボロンの特徴です。

エコボロンの野外試験

2枚のレンガの上に試験体と餌木をならべて、レンガの周りに誘蟻杭を打ち込み、フタをしました。試験経過を確認しながら、よりシロアリが集い易いよう設置方法を工夫しつつ、長期観察していきます。​
​ 規格試験では、2年後まで食害が無ければ合格とされます。

鉢フタを抑えるタイルを外すと、鉢の上部までシロアリの持ち込んだ蟻土が沢山ついていました。

そのフタを開けると、中にはシロアリの活発な活動の痕跡が。見事な空中蟻道と、カビによる白や黄色の菌糸。さながら自然の芸術品のようです。​

エコボロンの試験体は、表面をうっすらとシロアリ達に舐められたような跡がありましたが、内部までの食害は有りませんでした。​​
​ シロアリのコロニー(分巣)に隣接されながら食害が発生していないという、素晴らしい結果です。

野外試験は約5年が経過しています。シロアリが大量に集って、隣接する餌木をボロボロに食べていても、エコボロンを処理した試験体は表面を少し舐められる程度でシロアリの侵攻が抑えられており、内部まで食害されたものはありません。

エコボロン防サビ試験​

エコボロンは、釘や金物を錆びさせない事を実証する、鉄腐食性試験(JIS規格試験)を実施し、性能基準を満たしています​​
​ 釘の上下に処理を置き、加圧して密着させたものを、高湿度のボックス内に一定期間置いて、鉄の腐食による質量減少を計測します​

ホウ酸にはpH緩衝作用があり、ホウ酸水溶液はpH緩衝液として利用されています。このため、水分があった場合でもpHと電位が安定し、鉄のイオン化を防ぎ、錆びの進行を食い止めていると考えられます

エコボロン 実績

登録有形文化財 犬山寂光院 薬医門で採用​​

犬山寂光院の開山は654年、大化の改新の頃に建てられた由緒ある山寺で、敷地内には「薬医門」を含む4つの登録有形文化財があります
エコボロンPROを施工するに至ったのは、お寺全体にケブカキクイムシと思われる穿孔被害が拡大し、それまでにシロアリ駆除剤や燻蒸処理などを度々行ってきたが、どれも効果が一時的であったことにあります。古木にエコボロンPROは驚くほど浸透し、それ以降、食害は今に至ってもありません
外見には何事も無かったように施工跡を残しませんが、木部に浸透したエコボロンが今日も静かに文化財を守り続けています

重要文化財 熊本城で採用​​​

加藤清正公によって創建され、「熊本城本丸御殿」は、明治10年の西南戦争で焼失して以来、平成15年の秋から始まった「本丸御殿大広間」の建築工事によって、創建時の様相を取り戻しました
完成後はじめてのシロアリ防除再施工を迎えた本丸御殿では検討の末、長期に効果が持続するエコボロンを採用しました
2012年12月末、全国からエコボロンPROの有志が集まり、1800㎡の施工面積に90缶を3日間で噴霧しました。施工後は一切の施工跡を残さず、今後も長期に渡って熊本城を守り続けます。

重要文化財に指定されている神社​​​​

国の重要文化財に指定されている東京都の古社です
神社の鳥居の一部にシロアリ対策としてエコボロンが採用され、2007年11月入念に穿孔注入が施されました​
 
シロアリの被害や腐朽しやすい足場部分に穴を開け、エコボロンのシリーズ「DOT.45」(ホウ酸濃度45%)を穿孔に注入しました​​

エコボロン + ガラスコート

エコボロン施工後のトップコート材としてNRCガラスコートを使用することにより、水の浸入を防ぎ機能低下しない為、屋外、露出部、ウッドデッキへのシロアリ、木材腐朽菌対策使用を可能にします

NRC触媒の最大の特徴は光触媒と違い 紫外線が必要としない​接触すると反応する接触触媒機能の為、光のないカビの発生しやすい床下等で長期間カビ,菌類の発生を抑制します

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